ジャニー氏の前で、SMAP“再結成”の確率は――。
「ジャニーズ事務所」社長のジャニー喜多川さんが9日午後4時47分、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血のため亡くなった。享年87。マスコミ各社は同日午後11時30分の情報解禁と同時に速報し、芸能界のみならず、日本全国に衝撃が走った。
事務所発表によると、連日所属タレントが病室を見舞い、最期の瞬間は「最愛の子供達の愛に包まれながら、人生の幕を下ろしました」という。
当面、ワイドショーはこの話題一色。ジャニーさんの功績とともに、少年隊の東山紀之やTOKIOの国分太一、嵐のメンバーなどが思い出を語り、一部で囁かれている“分裂説”をかき消すように、ジャニーズ事務所の結束をアピールした。
そんななか、蚊帳の外だったのが、17年9月にジャニーズ事務所を退所した稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾。現在は“新しい地図”として活動する、元SMAPメンバー3人だ。
「ジャニーさんが救急搬送された先月18日以降、所属タレントは病室を行き来できましたが、“部外者”は完全NG。それはジャニーズ絶頂期を牽引した元SMAPメンバーも例外ではありません。“新しい地図”の3人にはジャニーズ事務所から正式な連絡すらなかったそうです」(スポーツ紙記者)
外部への情報漏えいを危惧しての措置とみられるが、芸能プロ関係者は、
「稲垣、草なぎ、香取にとってもジャニーさんはかけがえのない存在。なかでも小学4年で入所した香取はジャニーさんを父親のように慕っていました。その恩人が生死の境にいるなか、何もできなかったことは歯がゆいに違いありません」と、心中を察する。
そもそも一連のSMAP解散騒動は、ジャニーさんの姉であるメリー喜多川副社長が『週刊文春』で、SMAPと“育ての親”である飯島三智氏に事務所を出ていくよう求める発言から端を発した。「メンバーは誰ひとり悪くない」と言われるだけに、3人が退所を決めた際にジャニー氏は、
「どこにいようとも、又どのような立場になろうとも、彼らを想う気持ちに代わりはありません」「S(すばらしい) M(MEMORIES) A(ありがとう) P(POWER)」
と、異例のコメントを発表した。
「辞めたあともジャニーさんは3人の行く末を案じていました。仮に病室のジャニーさんに意識があったのなら、絶対に面会を許可していたと思います。それを阻んだのは、メリーさん。彼女にとって、3人と飯島氏は今も裏切り者なのです」(前出スポーツ紙記者)
飯島氏の手腕を高く買っていたのはジャニーさんで、一時は「次の社長は飯島しかいない」と明言していたほど。娘のジュリー氏を次期社長に推すメリー氏にとっては面白いはずがない。
事務所発表によれば、ジャニーさんの通夜・告別式は「ジャニーの子供でございますタレント達とJr.のみで執り行う家族葬とさせていただきます」。この「子供」がどこまでを指すのか。退所者を含めて「子供」なのなら、“新しい地図”の3人も該当するが…。
「一部スポーツ紙は家族葬の場で“SMAP再結成”が期待されると報じていますが、ことはそう単純ではありません。ジャニーズに残留した木村拓哉と辞めた3人、とりわけ香取との確執はまったく解消されていません。ジャニーズとしては当然、木村を優先するはずで、3人の参列は厳しい状況です。リーダーだった中居正広が事務所に対し“何とか参列させられないか”と奔走しているようですが、例え出られたとしても、彼らは末席に追いやられる可能性が高い。また、タレント達“のみ”と言うのだから、ジャニーさんに恩義のある飯島さんは弔問すらできないかもしれません」(ジャニーズ内部に詳しい関係者)
家族葬は「子供」たちとジャニーさんの最期の別れの場であると同時に、変わらぬ「ジャニーズ帝国」を内外にアピールする狙いがある。そこで退所後も活躍する新しい地図の3人が話題の中心になってはいけないのだ。ファンが期待する光景は望めなさそうだ。
2019-07-11 08:22:00Z
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190711-00010004-friday-ent
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