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太田光、「錯覚」から木村花さんは抜け出せなかった - 日刊スポーツ

太田光、「錯覚」から木村花さんは抜け出せなかった - 日刊スポーツ

お笑いコンビ、爆笑問題の太田光(55)が31日、MCを務めるTBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に生出演し、SNSでの誹謗(ひぼう)中傷について語った。

23日に亡くなった女子プロレスターの木村花さんは19年から恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演しており、木村さんのSNSには誹謗中傷のコメントが多く寄せられていたことが大きな問題となった。

太田は「SNSがそんなにつらかったら携帯なんて捨てちゃえばいいじゃんって思うんだけど、我々の世代と若い人たちっておそらく違う」と理解を示した上で、「木村さんの状況って、おそらく学校で言えば集団いじめの真っただ中にいた事です」。

学校ならば、行かなければいいと大人が言うことができるが、木村さんの場合「社会人なわけだから、番組に出ててここからどうやって抜け出せばいいんだろうっていうのがすごく分かりにくかった」と分析。

放送打ち切りとなった「テラスハウス」について「僕も大好き」と明かし「年頃の若い男と女の子が恋愛がらみで共同生活したら、それは精神的なバランスを崩しやすい状況にまずはあると思う。そこが自分たちの全部の世界だって思い込みやすい」と問題点を指摘した。

その世界が全てと思ってしまうのは「錯覚」であるとし、「この錯覚っていうのがないと人間は生きていけないというのも事実」と持論を展開した。恋愛や信仰を例に取り、「人はその錯覚がないと生きていけないのも事実でして、その錯覚は人を殺したりあるいは生かしたりもする」。

さらに「リアリティーと誹謗中傷が全然違うって分けるんじゃなくて、重要なものっておんなじ場所にある。人を生かすものも殺すものも実は同じもの。それが分かっていないと、そこから離脱するっていうことは、特に若い子は難しい」と木村さんが追い込まれていった状況を推察した。「コロナで家にいなさいっていうと、あの番組を観て、SNSをみて、その中だけでこれが全部だって思っちゃう。錯覚っていうのが難しいっていうのが理解して欲しい」と訴えた。

自身も高校時代に思い悩む経験があったといい、それを救ってくれたのは「文学だったり何かだったりする」と明かした。

「自分とは関係ないんだけど似たようなことでやっぱり悩んでいるんですよ。人間って孤独だったり嫌われているんじゃないか、この世界とうまくできないんじゃないかっていうそんなやつらばっかりだから、文学の中にはそこに仲間がいっぱいいて、そこで救われる。それをアニメでも他の何かでもいいけど、今いる自分の状況と全然違うところに実はそれが本当の広い世界がその自分の世界の外側に無限の世界が広がっているっていうのは分かると、何とかそこから抜け出せる」と話した。

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2020-05-31 03:19:08Z
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