
【写真】血だらけ…美しすぎる花嫁姿のHYDEと凛々しい軍服姿のGACKT
◆コロナ禍で草刈り…こんな過ごし方も悪くない
──昨年の大規模ツアーの集大成となる千葉・幕張メッセ公演を収録したライブBlu-ray&DVD『HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL』が7月29日に発売されます。どんな映像作品になりましたか?
【HYDE】 “HYDEというエンタテイナーの芸術パッケージ”としては、間違いなく最高峰のものになりました。ライブそのものもHYDEというキャラクターをきっちりと表現できたし、お客さんもそれに応えるように最高に盛り上がってくれた。極端な話、これだけの映像作品を残せたら「明日死んでも後悔がない」というくらいの仕上がりになったと自負しています。それとは矛盾するようだけど、まだまだ先も目指せるという自信にも繋がったライブでしたね。
──2018年にアメリカを明確に意識した上でソロ活動を再始動させましたが、その点でも昨年は意義深い1年となったのではないでしょうか?
【HYDE】 今のところは順調ですね。アメリカのフェスに出演した時やサポートアクトとしてツアーを回った時も現地のバンドと引け目のないライブができたと思っているし、ソロ活動再開の時に思い描いていた通りのスタートは切れたかな。
──それだけにこのコロナ禍が悔やまれます。今年はさらに海外展開を推し進める予定もされていたのでは?
【HYDE】 発表はしていなかったけど、この6月からまたツアーに出る予定で、それも全部中止になりました。そのほかにも止まってしまったことがいっぱいあるけれど、それも次のスタートダッシュに加速をかけるために神様がくれた時間だと捉えています。急かされることもないから曲作りもじっくりできるし、あと庭の草刈りをしたりとかね(笑)。
──HYDEさんが草刈りを!?
【HYDE】 草刈り機を買ったんですよ。今まで仕事が忙しくて家にいることがあんまりなかったから、こんな過ごし方も悪くないかなって。最近はぐっすり眠れるし、体調がすごくいいですね。
◆無観客の配信ライブに限界も…海外標準にしたからこその生ライブへのこだわり
──たしかにあれだけアグレッシブなライブを敢行する上では、体調管理も大切ですが…。中止になったライブを、配信ライブで補完することを考えたことはありましたか?
【HYDE】 自分の理想を実現するための“タイムリミット”を逆算したら、現時点ではその選択はないという結論になりました。それもやっぱり、昨年のアメリカでのライブ経験が大きかったですね。特に秋のアメリカツアーでは、すべてのライブがサポートアクトだったから、僕に興味のないお客さんがほとんどでした。それこそ客席には、スマホをイジっている人もいたりして。その人にどうやってこっちを向かせるか、それこそちょっとケンカ腰くらいの勢いで目の前に行って歌ったこともありました。
──これだけキャリアを積みながらも、日本では考えられない経験をアメリカでたくさんしたんですね。
【HYDE】 アメリカでは僕なんかぜんぜん無名。でも、もしそれが無観客の配信ライブだったら、さっき言ったようなライブでの“戦い方”だってできない。そういう意味でも今は配信に労力を注いでる時間ではなく、とにかく未来の生のライブのクオリティをどれだけ上げるか、目の前にいる観客の記憶に焼き付けるかを突き詰めることに集中したいんです。だからその準備として今はライブで盛り上がりそうな曲をたくさん作ってます。
──日本国内はもちろん、海外では配信ライブの取り組みがさらに盛んです。生のライブでは不可能な2700万人を“動員”したVRライブなどもありましたが、そのような動きをどうご覧になっていましたか?
【HYDE】 芸術表現としては面白いことになっているなと思います。でも、映像と生のライブはぜんぜん次元が違うもの。あと、VRでどこまで肌の感触や匂い、空気感を再現できるのかな…とも思いますね。もちろん、そこまで進化したらすごいことだけど。でも、お金もたくさんかかりそうですよね(苦笑)。韓国アーティストは、国も積極的にエンタテインメント支援をしているから、デジタル施策もできるところはあって、そういう点でも日本ではどこまで実現できるんだろう…と思うところはあるかな。
──たしかに日本のライブ配信はもう少し小規模なものが主流のようです。
【HYDE】 でも、むしろそういうもののなかにドキッとするものもあったりして。ギター1本の配信ライブを知り合いがやっていて、普段バンドで演奏している曲がこんなふうになるんだと、逆に新鮮でした。今の時期だからこそ意味のある表現だなと思いますね。
◆活動ができる時間にも限りがある、今は山積みになった仕事を片付けるチャンス
──HYDEさんも先日、「HYDE CHANNEL」で初の配信ファンクラブイベントを開催されましたね。
【HYDE】 配信については、今のところはこれが精一杯です。ファンが喜んでくれることと、自分がやりたいことを両立するのはすごく難しくて。たぶん配信ライブをして欲しいという人もいるとは思うんだけど。
──ソロ活動を再開された時に、「3年で結果が出なかったらアメリカは撤退する」と覚悟を決めて臨むとコメントされていましたが、その“結果”の指標をどのように考えていますか?
【HYDE】 やっぱり現地(アメリカ)のフェスやイベントで、他のバンドと並べられたなかで、負けない盛り上がりを作ることですね。そういう意味でも今のところ無観客ライブは考えにくい。だったら普通にこれまでのライブを観てもらいたいからね。だから僕の目標の道筋にその意味を見いだせない。そして活動ができる時間にも限りがあるわけで、だからこそ今はスタートダッシュできるように山積みになった仕事を片付けるチャンス!と思いつつ草を刈ってます(笑)。
(文/児玉澄子)
2020-07-09 23:40:00Z
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiMmh0dHBzOi8vbmV3cy5saXZlZG9vci5jb20vYXJ0aWNsZS9kZXRhaWwvMTg1NTAxMDkv0gE7aHR0cHM6Ly9uZXdzLmxpdmVkb29yLmNvbS9saXRlL2FydGljbGVfZGV0YWlsX2FtcC8xODU1MDEwOS8?oc=5
Bagikan Berita Ini
0 Response to "自身のタイムリミットを逆算したHYDE 配信でなく生ライブを選択 - livedoor"
Post a Comment