将棋の最年少タイトルホルダー、藤井聡太棋聖（18）が最年長タイトルホルダー、木村一基王位（47）に挑戦する第61期王位戦7番勝負第4局の2日目が20日、福岡市中央区の大濠公園能楽堂で再開した。

シリーズ3連勝の藤井は第4局に勝つと、一気に史上最年少での2冠を獲得して八段に昇段。いずれも18歳1カ月で最年少記録を達成する。昨年の王位戦、最年長で初タイトルを奪取した木村は逆転で初防衛を狙う。

藤井は前日と同じ和装姿で午前8時44分に入室。その後、木村が前日と同じく黒い対局室に入った。両対局者は記録係が読み上げる前日の手順を盤上に再現した。午前9時、立会人の中田功八段が藤井の封じ手を開け「封じ手は後手8七同飛成です」と読み上げた。注目の封じ手は飛車を切り捨てる驚きの1手だった。無難な手を選ばず、積極的に踏み込んだ。

王位戦は全国を転戦し、1局を2日かけて戦う持ち時間各8時間の7番勝負。先に4勝を挙げた方がタイトルを獲得する。「史上最年長VS史上最年少」の激闘は夜までには決着する見込み。