新型コロナウイルスの影響により急きょ来週13日に延期となったTBS日曜劇場「半沢直樹」(日曜後9・00)第8話に代わり、1時間の生放送特番「生放送!!半沢直樹の恩返し」が6日午後9時からオンエアされ、平均世帯視聴率は22・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが7日、分かった。ドラマ期間中の代替生放送は異例の編成。本編ではないトーク中心の番組構成にもかかわらず、初回22・0%、第2話22・1%を上回り“本編超え”となる驚異の高視聴率を叩き出した。ファンへの“恩返し”を見事に叶えた。
同時間帯の日本テレビ「行列のできる法律相談所」(日曜後9・00)も緊急生放送を行い、9・4%。“日9”生放送対決は「半沢直樹」に軍配が上がった。「半沢直樹」の個人視聴率は14・2%。
瞬間最高視聴率は午後9時35分の23・7%。第4話(8月9日)でカットになった香川照之(54)と市川猿之助(44)による未公開シーンについて語る場面だった。
コロナ禍により撮影に遅れが生じ、やむを得ず第8話を延期。その代わり、今作のキーワードの1つになっているファンへの“恩返し”として、生放送を編成。主演の堺雅人(46)をはじめ、同期・渡真利役の及川光博(50)因縁の検査官・黒崎役の片岡愛之助(48)終盤のキーマンの1人・アンジャッシュ児嶋一哉(48)宿敵・大和田役の香川と主要キャストが5人が横浜・緑山スタジオから生出演。冒頭、事前に収録した3分のミニドラマ内で堺らが異例の延期報告&陳謝をした後、視聴者からの質問に答え、撮影秘話を披露した。
当初は4月19日スタート予定だったが、コロナ禍による撮影中断を挟み、3カ月遅れで待望の幕開け。初回22・0%、第2話22・1%、第3話23・2%、第4話22・9%、第5話25・5%、第6話24・3%、第7話24・7%と7週連続大台超え。「今年ドラマ1位」「令和ドラマ1位」の記録を更新した。
2013年7月期に放送された前作は、ベストセラー作家・池井戸潤氏(57)の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成民放ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。
7年ぶりの続編となる今作も同じく池井戸氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。半沢は大和田常務(香川)の不正を暴き“倍返し”したものの、子会社・東京セントラル証券へ出向。IT業界の雄・スパイラルの買収をめぐり、親会社・東京中央銀行との全面戦争に突入した。半沢は大手IT企業・電脳雑伎集団の粉飾を突き止め、銀行の証券営業部長・伊佐山(猿之助)らに“倍返し”。銀行本店に返り咲いた。それも束の間、今度は破綻寸前の巨大航空会社・帝国航空の経営再建を任され、国家権力という巨大な敵と闘うことになる。
2020-09-07 00:02:00Z
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