第71期ALSOK杯王将戦リーグ(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛)の最終局3局が24日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、すでに挑戦を決めていた藤井聡太竜王(19)は永瀬拓矢王座(29)に101手で敗れ、5勝1敗でリーグ戦を終えた。前期挑戦者の永瀬は4勝2敗で2位となった。藤井は、第63期の羽生善治九段(51)以来8期ぶりの全勝挑戦はならなかった。渡辺明王将(37)との七番勝負第1局は、来年1月9、10日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で行われる。
19歳5カ月での挑戦は王将戦史上、最年少挑戦となる。終局後、記者会見した藤井は、今期のリーグを振り返り「(最終戦で)敗れたのは残念だが、全体としては実力以上の結果だったのかなと思う」と話した。
藤井は前期、3勝3敗でリーグから陥落。今期は2次予選を勝ち上がってリーグに復帰していた。リーグ戦開幕後の10月から11月にかけ、竜王戦七番勝負で豊島将之九段(31)に挑戦するなど過密日程での対局が続いた。それでも相手の攻めを深く読み、タイトル通算100期を目指す羽生や豊島らを破って5連勝し、19日に最終局を待たずに挑戦を決めた。
また、豊島は近藤誠也七段(25)に敗れて2勝4敗となり、陥落が決まった。他の陥落者は広瀬章人八段(34)と糸谷哲郎八段(33)。【山村英樹、武内亮】
2021-11-24 10:41:53Z
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