NHKは29日、松本潤さんが主人公・徳川家康を演じる2023年の大河ドラマ「どうする家康」の新たな出演者を発表した。織田信長役を岡田准一さん、家康の正室・瀬名役を有村架純さん、豊臣秀吉役をムロツヨシさん、武田信玄役を阿部寛さん、今川義元役を野村萬斎さんがそれぞれ務めることが決まった。同日、出演者が東京・渋谷のNHK放送センターで記者会見に臨み、松本さんは「ここに一緒に立たせてもらえてすごく光栄。みなさんと1年4カ月撮影できるのが今から楽しみ」と述べた。
岡田さんは主演した「軍師官兵衛」（14年）以来2度目の大河出演。「織田信長という圧倒的イメージがある人物にチャレンジできるのは怖さも楽しみも両方ある」と語り、「秀吉配下の役を演じることが多かったので、それより上をやったことがなかった。今回はムロさん（秀吉）を引きずり回し、松潤（家康）を振り回せるのが楽しみ。ひどいメインで攻めていけたら」と意気込んだ。
事務所の先輩である岡田さんについて松本さんは「家康役のオファーで悩んでいた際に、岡田くんが背中を押してくれた。アドバイスいただいた時は一緒に並んで話すとは思っていなかったが、実際も先輩の関係なので、その憧れをそのまま役に通して持っていけると思う」と語った。
有村さんは大河初出演。「朝ドラ（「ひよっこ」）を経験させていただいた時に大河ドラマのスタジオが隣同士で、一緒に頑張って乗り越えているような感覚があり、人ごとではなかった。憧れもあり、出演が決まったときはうれしかった」と喜んだ。瀬名役について「描かれるのは、明るく天真らんまんでちょっと天然な愛着のあるキャラクター。家康の横でよく笑う太陽のような安心感のある存在でいられたら」と語った。
3度目の大河出演となるムロさんは出演を受けて「本当にびっくりしました。引き受けないという選択肢はなかった」と振り返った。松本さんとは役者として共演するのが初めてといい、「ムロの知らない松本を見られるのは楽しみ」と語った。
阿部さんは、上杉謙信役だった「天地人」以来14年ぶり6度目の大河。「松本くん演じる徳川家康に地響きのように影響を与えられたらうれしい」とコメントすると、松本さんは「ピリッとします。阿部さんの大きな壁を感じながら、精いっぱいあらがって家康を演じたい」と答えた。
今作は62作目の大河。脚本はドラマや映画になった「コンフィデンスマンJP」などを手掛けた脚本家・古沢良太さんが担当する。織田信長や武田信玄といった武将たちが割拠する戦国の乱世に飛び込み、乱世を終わらせた徳川家康の生涯を描く。【稲垣衆史】
2021-11-29 10:22:26Z
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