映画「チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(4月8日公開)に出演する赤楚衛二(あかそ・えいじ/28)と町田啓太(まちだ・けいた/31)の2人がモデルプレスのインタビューに応じた。今作は2020年に大ヒットしたドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の続編で、恋人となった安達(赤楚)と黒沢(町田)のその後を描く。2人が「チェリまほ」が世界的にヒットした理由を分析し始めると、お互いへの褒め合いが止まらず…!?安達と黒沢についても沢山語ってくれたインタビュー後編。
映画「チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」
「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(通称「チェリまほ」)は、童貞のまま30歳の誕生日を迎えたことにより“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた安達(赤楚)と、そんな彼に好意を抱く会社の同期の黒沢(町田)によるラブコメディ。原作は「ガンガンpixiv」で連載中の豊田悠氏による人気コミック。2020年10月期にテレビ東京系列でドラマ化され、ドラマ界の賞を総なめ、その人気は国境を越え、世界中で熱狂的なファンを生んだ。
赤楚衛二&町田啓太「チェリまほ」が世界中から支持された理由を分析
完成直前イベントでも“お互いの素敵なところ”という質問に赤楚が答えると、町田もそれに答え、さらに赤楚が答えるという“褒め合いの無限ループ”状態になっていた2人。インタビューでも同作品が幅広く支持された理由を問われると、赤楚が意気揚々と話し出し…赤楚:僕は2つあると思うんです。
町田:へー!そうなの?
赤楚:はい。一つがやっぱり、大事なのは黒沢なんですよ。黒沢の圧倒的ルックスっていうところで…(笑)。
町田:(赤楚の回答に目をパチパチさせ)何を言っているんだ?
赤楚:(笑)。やっぱり町田くんは同性の僕から見ても世界に通用するルックスだなと思うし、もう一つも町田くんの話になるんですけど…
町田:僕なの!?
赤楚:いや黒沢なんですけど(笑)。黒沢の一途な想いだったり、「してあげたい」というジェントルマンな姿勢は性別関係なくグッと来ますし、何よりずっと一途に想い続ける素晴らしさというのは世界共通なのかなと思って、やっぱりそれを演じている町田くんのおかげです。町田:そんなに上げてくれなくて良いんだよ?逆に言わせてもらいますと、僕もありますよ。多分それはもう絶対に赤楚くんなんですよ。
赤楚:いやいやいやいや。
町田:安達をやる上ですごく大事なんですけど、素朴さの中に相当な可愛らしさだったりピュアさだったり、何か滲み出る優しさもないと絶対に成立しないんですよ。黒沢もそれを「お願いだから他の人たちも気づいてくれるな」と思っているところもあって、完全に“赤楚くんだからこその安達”ですから。おどけたりいじけたりする性格を苦手だと感じる方も中にはいると思うんですけど、赤楚くんが演じると一切ないんですよね。監督や皆が「現場の空気感が良い」と言うし、僕もそう思うんですけど、それは赤楚くんが作っているんですよ。赤楚:いやいや。
町田:これはもう絶対なんですけど、主演の方の雰囲気に寄るんですよね。皆のベクトルもやっぱりそこに行くし、おのずと合うし、そういう人たちが集まってくる。そこは本当に人柄だし本人は意識していないと思うんですけど。
赤楚:うん、思ってない。
町田:本当にそう。皆に聞いても全員絶対そう言うんだよ。
赤楚:だって町田くんも本間さん(本間かなみプロデューサー)も風間さん(風間太樹監督)も飯田さん(飯田佳之カメラマン)も皆柔らかい方じゃないですか?
町田:そう、うん。それはやっぱりね、赤楚君がまた全然違う性格だったら皆も全然違っていたと思う。絶対違うから。
赤楚:それはそれで見てみたいですけど。
町田:っていうのはね…(と続けようとするが我に返り)あーこれ何の時間なんだ(照)?
赤楚:あはは(笑)。
町田:僕らは自分以外の方々にやっぱり感謝しているし、その人たちのおかげだと常々思っているので、話し始めると(止まらない)…。
赤楚:あれですよね。ワンフォーオール、オールフォーワンですよね。
町田:あははは(笑)!どうした!
だから「どうして?」と聞かれると、これかな?あれかな?とか色々言うんですけど、赤楚くんも言ってくれていますけど、こういう運命だしめぐり合わせだと思いますし、スペシャルな奇跡が起きたからというだけだなと思います。
赤楚衛二&町田啓太、想いを言葉にする大切さ
劇中では、お互いを想い合うがゆえにすれ違ってしまう安達と黒沢が描かれ、想いを正直に伝えることの大切さが描かれている。赤楚と町田自身も日頃から言葉にすることを大事にしているという。赤楚:基本的に「ありがとう」とか「ごめんね」とかそういうことは常々お互い使っていますね。
町田:相手に対して僕もやっぱり信用していますし、相手をリスペクトする気持ちは大事にしなければいけないと思うし、大事にしています。僕が見ていても赤楚くんは本当に自然体で、自然体だからはっきり言うということではなくて、ちゃんと言葉を選ぶのがすごく素敵だなと思います。感じ取る能力がすごくて、僕にないところを持っているんです。僕自身は昔から喋ることは好きだったんですけど、どう自分の想いを言語化して良いのかすごく難しくて、相手にちゃんと伝えることに苦労したし、今もしながら生きていますね。
赤楚:僕からすると町田くんは、自分の意見を伝えられていて、いつも左脳でちゃんと整理して話されているから聞きやすいですし、僕に足りない部分だなとドラマ撮影のときから思っていました。
赤楚衛二、町田啓太の“黒沢の解釈”に驚く
ドラマ撮影時には赤楚が現場に“米粒”をつけてやってきたという逸話があるが、完成直前イベントでは撮影前日に赤楚がヘッドマッサージに行ったことから、髪にオイルがついたままやってきたというエピソードが飛び出すなど、赤楚の安達と重なる天然なキャラクターは健在だ。改めて、お互いに役柄の共通点を感じる部分は?赤楚が驚いたという町田の黒沢への“解釈”とは。町田:あるかな。
赤楚:あります?
町田:めっちゃあるよ!色んなところで喋っているけど現場にご飯粒つけてきたり寝癖で来たりするなんてもうリンクでしかないし、多分本当の優しさを知っている人。人の痛みを知っているとか、そういうところは完全に一致しています。だって魔法使えるようになったのに悪用しないんですから。
赤楚:確かに、(安達は)超ピュアですね。
町田:赤楚くんも多分しない。
赤楚:いやいやいや(笑)。
町田:するとしても笑えるいたずらをするくらいで絶対悪用しないんだろうなという安心感があります。こうやってあげていくといっぱいあるので、とりあえずここらへんにしておきます。
赤楚:照れくさいので(笑)。僕はですね、それこそさっきの「自分が痛みを知っているから傷つけないように」というのは本当に町田くんも黒沢と一緒だと思います。過去の経験から人を思う優しさとかはにじみ出ていますし、現実に黒沢みたいな人がいるかは分からないんですけど、空気感というのは黒沢とすごく通ずるものを持っていると思います。町田:黒沢がすごすぎて、自分でやっていてちょっと恥ずかしくなるときがあるんだよね。最初から「俺で大丈夫かな?」と思いながらずっとやっていましたよ。
赤楚:黒沢の解釈は町田くん以外できないんですよ。0から1を作り出したのはもちろん原作者さんだと思うんですけど、町田くんが1を100にしたと思います。
町田:そんなことないです!僕は必死こいて黒沢はどういう人物なんだろう?って(考えている)。
赤楚:おもしろかったのが、監督から「安達と黒沢って(2人で並んでいるとき)安達が右側?左側?」と聞かれたときに、僕が「いつも左側にいる印象ですね」と言ったら、町田くんが「黒沢は安達が車道にならない方にいるから右左関係ないです」と答えたんです。「あ、この人黒沢の解釈完璧すぎて怖い」と思いましたもん。そこまで答えられる人絶対いないですって。
町田:そんなことない。もう黒沢のベースがあるから(笑)。
映画「チェリまほ」で描かれる新しい安達と黒沢の姿
スクリーンに帰ってきた安達と黒沢が、今回新しく見せてくれる顔とは?最後に2人が見どころをたっぷりアピールしてくれた。赤楚:黒沢は今回、ドラマで見せてくれなかった顔を見せてくれていて、弱さだったり本音をぶつけてくれたことで、安達の中でも愛おしさが強くなっていったところは、良いなと思いました。何よりずっと安達を楽しませようと行動してくれるところが素敵だし、神社のシーンで未来について話すところがあるんですけど、キラキラした未来を見せてくれるような人だなと思いました。今回安達と黒沢の家族も登場して、それぞれの家族の色も出ていてやりとりも化学反応が起こっていると思うのでそこも見てほしいです。
町田:安達はドラマのときは、自分に自信がなくてというところから、映画では優しさの中に強さが混ざっていて、本当の優しさは強いものだと思うんですけど、それが今回安達からすごく見えるし感じられるんです。そこが黒沢を通してみると、「あ、自分の居場所だな」と思うし、「この人のために、この人と自分が幸せになるために行動していきたい」と思えるエネルギーをくれる人で、それってお互いにとってプラスでしかないと思うんですよね。そういう安達は本当に魅力的だと思うし、これまでは黒沢が安達にアプローチしたことは沢山あったと思うんですけど、今回安達から黒沢にアプローチすることの方が多くて、そこは本当に見どころなのでぜひ楽しみにしてもらいたいです。前半と後半で2人の関係性も周りも全然雰囲気が変わります。だから1つの作品なんですけど、一度に2倍以上内容を楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
インタビューこぼれ話
今回の合同インタビューは、リモートで実施。赤楚が先にパソコンの前に到着し町田を待っていると、取材陣に向かって「もう少々お待ち下さい」と笑顔で呼びかけ。「町田待ちだ」とダジャレを思いついてニヤリとするお茶目な場面もあった。撮影時、読者プレゼントのチェキにサインを記入する際も2人の役柄さながらのやりとりにほっこり。「modelprees」の文字をどっちが書くか赤楚が「じゃんけんで勝った方にしましょう!」と提案。グーを出した町田が勝ったが、なぜか赤楚が書き始め自分で「勝った方が書くのか…!」と気づいてツッコミ。最終的に町田がロゴを見ながら丁寧に記入してくれた。(modelpress編集部)
映画「チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(4月8日(金)ロードショー)
出演:赤楚衛二 浅香航大 ゆうたろう 草川拓弥(超特急) 佐藤玲 鈴之助 / 町田啓太原作:豊田悠「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(掲載 「ガンガンpixiv」スクウェア・エニックス刊)
監督:風間太樹
脚本:坂口理子
製作:『チェリまほ THE MOVIE』 製作委員会
制作プロダクション:テレビ東京 ラフ・アット
配給:アスミック・エース
(C)豊田悠/SQUARE ENIX・「チェリまほ THE MOVIE」製作委員会
ストーリー
童貞のまま30歳を迎え、“触れた人の心が読める魔法”を手に入れたサラリーマン・安達(赤楚衛二)と社内の人気者で仕事も出来る同期・黒沢(町田啓太)は恋人同士。デートを重ねたり、社内恋愛も順調な幸せな日々の中、安達に転勤の話が舞い込む。やりたい仕事ができるチャンスに喜ぶ安達だが、転勤先は遥か1,200km離れた長崎だった――。転勤話をめぐり、互いを想い合うがゆえにすれ違ってしまう安達と黒沢。そして、遠距離恋愛をきっかけにふたりは未来について考え始めて……。赤楚衛二(あかそ・えいじ/28)プロフィール
1994年3月1日生まれ、愛知県出身。2017年9月に「仮面ライダービルド」に出演した。主な出演作に映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020)、「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(2021)、「決戦は日曜日」(2022)、ドラマ「彼女はキレイだった」(2021)、「SUPER RICH」(2021)、「世にも奇妙な物語 ’21 秋の特別編」(2021)などがある。Season1で主演を務めた「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」(毎週金曜午後11:00放送 ※3月4日より全12話)が放送中。町田啓太(まちだ・けいた/31)プロフィール
1990年7月4日生まれ、群馬県出身。劇団EXILEのメンバー。2014年、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で主人公の義弟役を務め注目を集める。主な出演作品に、NHK大河ドラマ「西郷どん」(2018)、「青天を衝け」(2021)、 ドラマ「中学聖日記」(2018)、「今際の国のアリス」(2020)、「SUPER RICH」(2021)、「ダメな男じゃダメですか?」(2022)などがある。NHK総合にて4月より「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」がレギュラー放送スタート。また映画「太陽とボレロ」が6月3日に公開予定。2022-04-01 23:00:00Z
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