スクウェア・エニックスの人気RPG『ファイナルファンタジーX』(FF10)が、日本の伝統芸能である歌舞伎になることが決定! 「ファイナルファンタジー」シリーズ35周年記念として、『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』が2023年春に東京・豊洲の“IHIステージアラウンド東京”で上演されることが発表された。『ファイナルファンタジーX』は、2001年7月19日に発売されており、記念すべき発売日となる“7月19日”での発表となった。
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FF35周年記念、『FFX』のスピラを巡る物語が歌舞伎で描かれる!
“大長編 歌舞伎”となる本公演の企画者は、尾上菊之助。尾上菊之助はこれまでもシェイクスピアを題材にした『NINAGAWA十二夜』、インドの叙事詩『マハーバーラタ戦記』、ジブリ映画『風の谷のナウシカ』など自身の企画、構想などから新しい歌舞伎の舞台を創り出しており、今回の『ファイナルファンタジーX』も尾上菊之助がさらなる高みに挑戦すべく歌舞伎化を熱望した渾身の新作歌舞伎となっているという。
上演会場となる“IHIステージアラウンド東京”は、“アジア初の没入型エンタテインメント劇場”をうたった劇場で、周囲を取り囲む360度すべてに展開されるステージと、その中心に巨大な円形の観客席を配置し、巨大なお盆に乗った観客席自体が回転しながら、舞台、映像、音楽などと画期的な方法で融合することで、これまでにない感覚や“没入感”を楽しむことができるのが特徴。プレスリリースにも“『ファイナルファンタジーX』の世界観はそのままに、IHIステージアラウンド東京ならではの臨場感と迫力で、『ファイナルファンタジーX』の世界・ザナルカンドへの旅を舞台に昇華させます”と記載されている。
初上演の出演者は、歌舞伎の舞台のみならず、ドラマ『グランメゾン東京』、『下町ロケット』などで活躍する尾上菊之助をはじめ、映画やドラマのほか、近年ではバーチャル×歌舞伎という両者の世界観が融合する“超歌舞伎”など新しい形の歌舞伎にも挑戦し続けている中村獅童、歌舞伎界期待の若手俳優で、ドラマ、ミュージカル、バラエティーなど、マルチな活躍をみせる尾上松也、そして、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で小栗旬演じる北条義時の父・北条時政を熱演中の坂東彌十郎と、魅力溢れる豪華歌舞伎俳優陣が集結する顔ぶれ。
脚本は連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日)など心温まる人情ドラマから重厚な人間ドラマまで多くの大ヒットドラマを手掛けている八津弘幸。共同演出は、『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』やB'zのドームツアーなどを手掛け、ダイナミックかつ繊細に魅せる演出が評価される金谷かほりが担当する。
『ファイナルファンタジーX』とは
『ファイナルファンタジーX』は2001年7月19日にプレイステーション2(PS2)で発売。大いなる脅威“シン”に立ち向かうティーダとユウナたちの切ない物語を、シリーズ初となるキャラクターボイスやカットシーンで表情が変化するフェイシャルアニメーションの採用により感情豊かに描いたのが特徴。
世界累計出荷・ダウンロード販売本数は、2080万本以上(2021年9月末時点)で、感動的なストーリーにはいまだに多くのファンの声が集まり、2020年にNHK BS プレミアムで放送された『発表!全ファイナルファンタジー大投票』では、“好きな『FF』作品 ランキング”の1位を獲得している。
企画・演出 尾上菊之助コメント
名作ゲーム『ファイナルファンタジーX』と日本が誇る伝統芸能の歌舞伎が融合し、相互の文化をつなぐ新しい架け橋にしていきたいと思い、『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』を企画いたしました。
IHIステージアラウンド東京での歌舞伎公演は初めての挑戦になりますが、発売当時にゲームをした時の衝撃的で感動した気持ちを大切に、ゲームを大好きな人にも、歌舞伎を見たことがない方にもぜひ見てもらいたいと思っております。高さ8メートルの巨大スクリーンに映し出される映像が舞台を彩り、あたかも「ファイナルファンタジー」の世界にいるかのような没入感をご堪能いただけると思います!このような時代だからこそ、見て頂きたい心に響くストーリーです。ぜひ劇場にお越しください。
尾上菊之助(おのえ きくのすけ)プロフィール
歌舞伎俳優。1977年生まれ。
1984年2月に『絵本牛若丸』の牛若丸で六代目尾上丑之助を名乗り初舞台。1996年5月には『弁天娘女男白浪』の弁天小僧菊之助ほかで五代目尾上菊之助を襲名。立役・女方として、時代物、世話物、舞踊と幅広いジャンルで活躍。主なTVドラマ出演作品に、TBS日曜劇場『下町ロケット』・『グランメゾン東京』や、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』などがある。
ゲーム『ファイナルファンタジーX』プロデューサー 北瀬佳範コメント
最初にこの話を頂いた時は“まさか”という半信半疑の気持ちでいっぱいでしたが、尾上菊之助様から直接、熱のこもった思いを伝えていただき大変感動したのを覚えています。大衆娯楽としては最後発のビデオゲームと日本の伝統芸能である歌舞伎とのコラボがどのような感動を生みだすのか。今からワクワクが止まりません。
北瀬佳範(きたせ よしのり)プロフィール
株式会社スクウェア・エニックス 第一開発事業本部長、『ファイナルファンタジーX』 プロデューサー。
1966年生まれ。アニメーションの制作会社を経て、スクウェア(当時)に入社。「ファイナルファンタジー」シリーズには『V』から参加。『ファイナルファンタジーVI』では初のディレクターを務め、以降、多数のシリーズ作で、ディレクターやプロデューサーとして制作を統括する。代表作ファイナルファンタジーV, VI, VII, VIII, X, X-2, XIII 他
公演概要
『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』
- 日程:2023年春(予定)
- 会場:IHIステージアラウンド東京(豊洲)
- 出演:尾上菊之助 中村獅童 尾上松也 中村梅枝 中村萬太郎 中村米吉 中村橋之助 上村吉太朗 中村芝のぶ 坂東彦三郎 坂東彌十郎 ほか
- 製作:TBS
ストーリー
大いなる脅威『シン』に人々がおびえて暮らす、死の螺旋にとらわれた世界スピラ。民はエボン寺院に心のよりどころを求め、召喚士たちは「命と引きかえに発動する究極召喚こそ『シン』を倒す唯一の手段」とする寺院の教えを信じ、スピラに平穏をもたらすべく旅に出る。究極召喚でも『シン』は完全には死なず、一定の期間を経て復活するが、それでも『シン』の出現しない時期――ナギ節は、人々の心につかの間の安息を与えていた。
ビサイド村の少女ユウナも、ナギ節をもたらそうと決意した召喚士のひとりだった。異世界ザナルカンドからスピラへと迷いこみ彼女と出会った少年ティーダは、見知らぬ世界にとまどいながらも、召喚士を守る「ガード」としてユウナに同行する。『シン』に立ち向かう討伐隊の壊滅、明かされる『シン』の正体、そして寺院の裏切り――旅のなか、衝撃の出来事が幾度となくティーダたちを襲うが、彼らはそれを乗り越え、自分たちの物語をつむごうとする。
2022-07-18 19:00:00Z
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