23日の北海道函館市長選で初当選した元市保健福祉部長の大泉潤氏(57)が27日午前、市役所に初登庁し、職員らが出迎えて花束を渡した。その後、市長室で報道陣に対し「課題が山積しており、すぐに着手したい」と述べた。大泉氏は俳優大泉洋の兄。

午前11時半からは市幹部を前にあいさつし、多くの公約を掲げて当選したことについて「困難も多いが、市役所が一丸となって地域の理解を得ていく必要がある」と呼びかけた。

選挙戦では人口減少を課題に挙げて子育てや教育の拡充を訴えた。在来線と一部同じ区間を走るミニ新幹線のJR函館駅乗り入れに向けた調査や、ふるさと納税寄付額を2021年度の約11倍となる年間100億円に増やすことなどを目標に掲げた。

江別市出身の大泉氏は早大卒業後、市役所に入り、観光部長などを歴任。昨年7月に退職した。4選を目指した対立候補の工藤寿樹前市長(73)を大差で破った。(共同)