イギリスのチャールズ国王の戴冠式が6日、日本時間の午後7時から首都ロンドンのウェストミンスター寺院で始まりました。
戴冠式の様子やロンドン市内の状況を随時更新でお伝えしています。
(時刻は日本時間で記載しています。日本とイギリスの時差は8時間。戴冠式が始まる日本時間の午後7時は現地時間午前11時です)
戴冠式について詳しくはこちら
20:44 ウェストミンスター寺院前に8頭立ての馬車
ウェストミンスター寺院前には200年間にわたる歴代の戴冠式で使われてきた8頭立ての馬車「ゴールド・ステート・コーチ」が到着。チャールズ国王夫妻をバッキンガム宮殿に送り届けるため雨の中、待機しています。
20:15ごろ カミラ王妃も戴冠
この冠は、1911年にチャールズ国王の曽祖母にあたるメアリー王妃が着用したもので、カミラ王妃のために形や大きさが調整されたということです。
王室によりますと、王妃が既存の冠を使うのは18世紀以降では初めてのことで「持続可能性と効率性の観点から選ばれた」ということです。
20:10ごろ ウィリアム皇太子が忠誠誓う
日本時間の午後8時10分ごろ、「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号を持つウィリアム皇太子がチャールズ国王に向かってひざまずき、「プリンス・オブ・ウェールズのウィリアムは忠誠を誓う」と述べて国王のほおに口づけをしました。
寺院の床は修復されたモザイク画
損傷が激しいことから1953年のエリザベス女王の戴冠式ではじゅうたんで覆われましたが、修復を終えてお披露目されました。
戴冠式のあとことし7月までの間、初めて一般に開放され、靴下をはいて立ち入ることができるようになるということです。
20:02 沿道からも「国王陛下万歳」の声
祝砲の音が聞こえるとバッキンガム宮殿の前の沿道からは大きな拍手や「国王陛下万歳(God save the King.)」という声が聞こえました。
20:00すぎ 祝砲が打ち上げられ拍手
チャールズ国王の戴冠にあわせて祝砲が打ち上げられ、観客たちから拍手が上がりました。話を聞いた女性は「イギリス国民であることを誇りに思います。戴冠式があいにくの雨で残念ですが、それもイギリスらしいです」と話していました。
20:02ごろ チャールズ国王が戴冠 参列者は「国王万歳」と祝福
チャールズ国王が戴冠すると参列者が大きな声で「国王万歳」と叫んで祝福し、ウェストミンスター寺院の鐘とファンファーレが鳴り響きました。
また上の部分にある十字架と宝珠はキリスト教の世界を象徴しているということです。
チャールズ国王は、ウェストミンスター寺院で戴冠した40人目の君主になります。
19:45ごろ 国王に聖なる油を塗る儀式
この儀式は戴冠式で最も神聖だとされ、参列者からも見えないようについたてで囲んだうえで行われました。
使用されたのは中東のエルサレムにある修道院で収穫されたオリーブを搾った油で、黄金の器から12世紀に作られたとされるスプーンに注がれたあと、国王の手や胸、頭に塗られたということです。
19:30 各国のメディアが中継
ウェストミンスター寺院前のメディア用ステージです。寺院の中からときおり聖歌が聞こえてきますが、それ以上に響いているのが中継リポートの声。英語だけでなくスペイン語、イタリア語、ドイツ語など様々で、各国の注目度の高さを伺うことができます。
19:26ごろ スナク首相が聖書の一節を読み上げる
スナク首相はヒンズー教徒ですが、イギリスの首相としてこの役目を担ったということです。
19:13ごろ 国王による誓いの儀式
カンタベリー大主教はイギリス国教会の役割について「あらゆる信仰や信念を持つ人々が自由に暮らす環境を整えていく」と述べました。
このあとチャールズ国王はイギリスを法に基づき統治するなどと誓いを立て、宣誓書に署名しました。
19:09ごろ チャールズ国王を承認する儀式
カンタベリー大主教が祭壇に向かってチャールズ国王を「疑いようのない国王だ」と宣言すると、参列者が一斉に「チャールズ国王万歳」と応じました。
19:00すぎ ウェールズ語で聖歌
イギリス王室は、戴冠式でウェールズ語の歌が歌われるのは初めてだとしています。
作曲者のミーラー氏はホームページで、「グレゴリオ聖歌とウェールズの伝統的な歌をブレンドした」としています。
戴冠式ではこのほか、一部の聖歌がスコットランドや北アイルランドのことばでも歌われます。
19:00 チャールズ国王の戴冠式 始まる
戴冠式には各国の王族や国家元首のほか、新型コロナウイルスの感染拡大の際に生活に困窮した人の支援に尽力した人など、2200人以上が招待されています。
ウェストミンスター寺院では900年以上にわたり歴代の国王や女王の戴冠式が38回行われています。
18:50ごろ 国王夫妻がウェストミンスター寺院に到着
国王夫妻は伝統的な白のローブをまとっています。
戴冠式はこのあと、日本時間の午後7時に始まる予定です。
18:43 パブリック・ビューイングも
バッキンガムパークのパブリック・ビューイングの会場です。雨にもかかわらず大勢の人たちが見守っています。
18:40 馬車が通過すると沿道から歓声
ウェストミンスター寺院に向かう、国王を乗せた馬車。
沿道から歓声が上がりました。
18:30 ウェストミンスター寺院前では
ウェストミンスター寺院前のメディア用のステージです。各国のメディアが国王夫妻の乗った馬車が到着するのを待ち構えています。
18:25 沿道では大きな歓声
多くの人が手を伸ばして、その瞬間をカメラに収めたり、国旗を振ったりしてお祝いしていました。
18:20すぎ 国王夫妻がバッキンガム宮殿を出発
現地では小雨が降るなか、沿道に大勢の人が集まっています。
この馬車はエリザベス女王の即位60年を記念してつくられ、長さは5メートルを超え、重さは3トン以上です。
ウェストミンスター寺院への道のりは2キロあまりで、宮殿から東にのびる「ザ・マル」を進み、トラファルガー広場を通って首相官邸や政府機関の建物が立ち並ぶ「ホワイトホール」を南下する予定です。
17:50 馬車が通過する通りには大勢の人
国王夫妻の馬車が通過する通り「ザ・マル」には大勢の人たちが待ち構えています。
17:30 雨が本降りに
ロンドン市内は雨が本降りになってきました。多くの人が傘をさしていて、トラファルガー広場で国王が通るのを待つ人からは、通りが見えなくなっています。「傘を下ろして!」と叫ぶ声も聞こえています。
17:00すぎ 秋篠宮ご夫妻 戴冠式に参列へ
出発の際、モーニングスーツの秋篠宮さまと着物姿の紀子さまは、沿道に集まった人に手を振るなどして車に乗り込まれました。
宮内庁によりますと戴冠式には、イギリス王室から天皇陛下に招待があり、今回、皇嗣である秋篠宮さまが、天皇陛下に代わって紀子さまとともに参列されることになりました。
側近によりますと、5日夕方にロンドンのバッキンガム宮殿で行われた国王主催のレセプションでは、秋篠宮ご夫妻は、チャールズ国王に直接、祝意を伝え、両陛下から言づかった祝意も伝えられたということです。
17:00 ロンドン市内は小降りの雨
ロンドン市内は、国王の出発を前に小降りの雨になってきました。沿道で待つ人たちは用意していたレインコートや傘を取り出します。イギリス国旗=ユニオンジャックの柄の傘の人も。
16:30 ウェストミンスター寺院に一般参列者
戴冠式が行われるウェストミンスター寺院には、一般の参列者が少しずつ入り始めています。雨の天気予報を受けてか、入り口には仮設の屋根が急きょもうけられました。
16:30 君主制に抗議の動きも
一方で、沿道でパレードを待つ人たちからは「国王陛下万歳(God save the King)」の声を上げて、君主制反対デモの人たちに対抗する動きも見られました。
15:10 バッキンガム宮殿は静か
普段は大勢の観光客がいるバッキンガム宮殿の周辺ですが、立ち入りが制限され、警察官が警備にあたっています。国王夫妻の出発はおよそ3時間後。静かにその時を待っています。
15:00すぎ 戴冠式ファッションの人たち
沿道の人たちの戴冠式ファッション。戴冠を祝う、「熱い気持ち」が伝わってきます。
15:00 沿道警備には騎馬隊も
沿道警備には騎馬隊も活躍しています。周囲の人たちが写真を撮っていました。
14:00 売店はイギリスグッズで一色
パレードが通過するトラファルガー広場の売店はイギリスグッズで一色。雨の予報もあるため、国旗柄の帽子も人気でした。
14:00前 早朝から大勢の人々
国王の馬車が通る予定の通りです。現地時間の午前6時前にもかかわらず大勢の人で混雑しています。
戴冠式のスケジュールとルートは
国王夫妻は当日の朝、馬車に乗って近衛兵などの列とともにバッキンガム宮殿を出発します。
戴冠式は現地時間の午前11時、日本時間の午後7時から行われ、チャールズ国王が誓いを述べたあと、イギリス国教会の最高位の聖職者であるカンタベリー大主教の祝福などを受け、王冠が授けられます。
式典のあと、国王夫妻がバッキンガム宮殿に戻る際も同じルートを通りますが、「ゴールド・ステート・コーチ」と呼ばれる1760年代に作られた馬車に乗り、行列にはイギリス連邦の加盟国、「コモンウエルス」の軍隊なども加わってより規模が大きなものになるということです。
公共放送BBCなど複数のイギリスメディアによりますと、エリザベス女王の戴冠式はおよそ8000人が参列して3時間にわたって行われ、行列には1万6000人が加わって全長7キロのルートを通ったということです。
それに比べると今回の一連の行事は簡素なものになるということで、戴冠式の参列者は4分の1の2200人以上、時間は2時間程度になるとみられ、行列のルートの全長も2キロあまりになるとしています。
ロンドン市内のろう人形館では戴冠式前に特別展
この展示は、イギリス王室を身近に感じてもらおうと、ロンドン市内のろう人形館「マダム・タッソー」が行っているもので、赤いカーペットの上にはチャールズ国王とカミラ王妃、長男のウィリアム皇太子夫妻の本物そっくりの人形が並んで入場客を迎えています。
カミラ王妃の人形は、濃紺のドレスに身を包み、ティアラやネックレスは、エリザベス女王が愛用し、カミラ王妃が受け継いだものを忠実に再現しているということです。
また、戴冠式への出席が発表された次男のハリー王子の人形もとなりに展示されているほか、バッキンガム宮殿のバルコニーを再現した一角では、大型のスクリーンにイギリス国旗を振る多くの人たちが映し出され、王室の一員となった気分を味わうことができます。
この施設では、戴冠式が行われるこの週末、通常より多くの入場客を見込んでいるということで、施設の責任者のジョー・キンジーさんは、「ぜひ人形に近づいて一緒に写真を撮り、特別な瞬間を楽しんでほしい」と話していました。
2023-05-06 11:30:01Z
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