きょう7日に最終回を迎えるテレビ東京系連続ドラマ『共演NG』(後10:00※10分拡大)に主演する中井貴一と、同ドラマ枠で1月期に放送予定の『アノニマス』で主演する香取慎吾が6日、東京・六本木のテレビ東京で“バトンタッチ・セレモニー”を行った。進行は、同局の角谷暁子アナウンサーが務めた。
2人はかつて舞台でも共演したことがあり、中井曰く「よく知り合った仲」というだけあって、和気あいあいとした雰囲気の中、「テレ東は30年前の何か新しいものを生み出している元気だった頃のテレビ界のよう」という中井の感想や、「神谷町駅からテレビ東京に向かうのがもうイヤだった!」という香取の33年前の思い出などが語られた。
――いよいよ『共演NG』最終回、次週は特別編の放送。ここまで駆け抜けてきた今のお気持ちは?
【中井】今年は例年と違う状況になり、大変な撮影でしたけれども…再開するのもたぶんいろんな業種の中で一番最後に近かったんじゃないかと思います。でも今回のドラマは業界の話でしたので、ここら辺のスタジオをよく使わせていただきましたし、幸いなことに暑い夏でも室内での撮影が多くて、とても快適に仕事をさせていただきました。
【香取】(『共演NG』を)見てます、もちろん! 声に出して笑うことが多くて。やっぱりこの業界のお話で、本当に「あーこれあるある!」とか、今までドラマでは見たことないぐらいに『共演NG』な業界の世界を描いていて。でもその中でも描ききれないこともあるから面白いなあと思います。(印象に残ったシーンは)最近ですと、第5話でポルシェに(鈴木)京香さんが入ってきた時の貴一さんの「ぁあああーーーっっ!」っていう声! あれもやっぱりああやろうと思ってやっていらっしゃるんですかね?
【中井】英二というキャラクターはちょっとどこか怖がりというのを自分の中で作ってきているので…いきなり隣に乗られたら「んあッッーー」ってなるから! イメージの中での芝居…反射的に出る芝居です。
【香取】実際にはかっこいいのに、貴一さんがこう(ちょっとコミカルに)「んぁあああーーーっっ!」って…あそこが大好きです!
――香取さんは『アノニマス』で、月曜10時枠のバトンを受け取られるお気持ちは?
【香取】本当に信じられないですね。民放5年ぶりらしくて。あとテレビ東京でのドラマが33年ぶり…(笑)。
【中井】33年ぶりってほぼやってないに等しいじゃない!
【香取】本当は“初”と言いたかったのかもしれないけど、調べたら小学生ぐらいの時にやってたんですね。もうホントにうれしいです! 連続ドラマをやらせてもらえる時がまたこうやってくるとは思ってもいなかったので。テレビから離れていろんな他の仕事をやらせてもらってる中で、「昔、連ドラやったことあるよ」って思うぐらいだったのが、連続ドラマをまさかやらせてもらえるなんて…。しかもテレビ東京で。
――その「しかもテレビ東京で」というのはどういう…?
【香取】お芝居が苦手で緊張するんですけど、その苦手な思いを作ったのもテレビ東京なんです(笑)。先日雑誌の取材の時の(神谷町スタジオの)リハーサル室で昔リハーサルをやってて。でも本当にうれしいです。
――中井さんから、テレビ東京を主演するにあたってのアドバイスやエールがありましたら、ぜひお願いします。
【中井】覚悟を持つことですね。いろんな意味で。仕事を始めてもう40年になりますが、昔の映画というのがテレビに移行して、トレンディドラマを作っていこうとしたり、テレビが伸びていく最中にドラマやっていたので、その最初のサイコロを転がすところに今、テレビ東京がいるような感じがするんですよ。新しいものを作っていこうとしている感じがするので、そういう意味では、やっていてワクワクするっていうか。みんなのノリが今から30年ぐらい前のテレビ界にいる感じがするんですよね。そういう意味ではワクワクしながら覚悟を持ってやるべきだと思います。
【香取】新しいことに挑戦しようとしてるっていう、いい方向の話ですよね? すごい不安になっちゃって…30年前のやり方を今やってるの(?)みたいな(笑)。デジタルなコンテンツいっぱい増えたなっていう時に、30年前に戻ってる局って大丈夫ですか!?
【中井】大丈夫! 精神的に、という意味だからね! 初心に帰るというか。変なこと言ったかと思ってドキドキしちゃった(笑)。
【香取】(33年前は)日比谷線で神谷町駅からテレビ東京に向かうのがもうイヤで! 学校と両立していたので日によって「今日は学校行くのつまんないからテレビ東京来て楽しいな」とか。「今日は学校に行きたいのに(テレ東に)来てるからスタジオ行くのイヤだな」っていうのも思い出すので、本当に初心に帰る場所ですね。
このあと、香取から「お疲れ様でした」と中井へ花束を渡し、長きにわたる撮影の労をねぎらった。一方、中井からは、激励として、リリー・フランキーデザインの『共演NG』グッズや自撮り用ライトが贈られた。中井が「Tシャツを劇中で着て」と懇願するも、「(ドラマのテイストが)今しゃべってるテンションと全然違うんですよ」と香取がやんわり断る一幕も。
続いて行なわれたメインイベントでもあるバトンタッチ・セレモニーでは、局内にあった一番バトンに近いフォルムをした、テレビ東京のバナナ社員ナナナでバトンタッチを実施した。中井は「こういうとこなの。ちょっと古いでしょ!? それを新しいセレモニーのように言うのが…これがテレビ東京だと思ってもらったら、それがいいと思います!」と、香取にエールを送っていた。
2020-12-06 21:00:22Z
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