藤井聡太王将(20)に羽生善治九段(52)が挑戦し、静岡県掛川市の掛川城の二の丸茶室で指されている第72期ALSOK杯王将戦七番勝負は9日午後0時半、昼食休憩に入った。現地控室を訪れた「教授」こと勝又清和七段は「形勢は互角。ねじり合いが長く続き、見ている側は楽しめる戦いになりそう」と手に汗握る展開に目を輝かせた。
勝又七段によると、羽生九段は過去に本局と同じ一手損角換わりの戦法を54局(うちタイトル戦19局)で選び、本局のように8手目で角交換する形は2019年12月の三枚堂達也七段戦以来という。「やや意表の戦法ではあるが、角交換の将棋で類型はある形なので藤井王将はある程度研究できていたと思う」と予測した。
昼食休憩の局面について、「手番は羽生九段にあるが、自玉が狭くなる▲7四桂を食ってはいけない。△7六歩▲同歩△7四歩とするか、△7三銀が考えられる。藤井王将の攻めのターンが続くので、羽生九段は正確に受けきらないといけない」と今後の展開を予想。一方で、「羽生九段の防戦一方に見えるが、△3九飛を打てれば角が持ち駒になった時に△6九角が詰めろになるので、藤井王将の玉もすぐ危なくなる」とも。
どちらも一手間違えるだけでピンチに陥る綱渡りの展開が、午後の戦いで繰り広げられそうだ。【丸山進】
2023-01-09 05:07:00Z
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